タイガー5勝目ならず、Z.ジョンソンがメジャー初優勝!

USPGAツアー


 タイガー・ウッズ(米)がオーガスタの魔女に翻弄された。

 グリーンが固く、難しいコンディションにすべての選手が苦しんだ今季メジャー初戦、第71回 マスターズの最終ラウンド(現地時間8日、ジョージア州オーガスタ、オーガスタナショナルGC)は、トップがくるくると入れ替わる大混戦となった。

 通算2オーバー単独首位でスタートしたスチュアート・アップルビー(豪)が、いきなり1番でダブルボギーを叩く波乱の展開。同じ最終組でプレーする大本命のタイガーもここをボギーとし、通算4オーバーに並んだ。だが、異例の寒さとタフなコンディションに、両者ともズルズルとスコアを落としていく。タイガーは10番もボギーとし、通算5オーバーまで後退してしまう。

 そんな中、上位争いに浮上してきたのが、2打差4位タイで出たツアー1勝の伏兵ザック・ジョンソン(米)だ。最終組の2組前でのプレーという気楽さもあったのか、バックナインに入って猛チャージ。13、14番の連続バーディで、通算1オーバー単独トップに立つ。

 しかし、追い上げるタイガーも負けてはいない。13番パー5の第2打をグリーン左上13メートルにキャリー。傾斜をゆっくりと転がり落ちたボールはカップから80センチのところにピタリと止まった。大歓声の中グリーンに上がったタイガーは、これをキッチリと沈めるイーグルで通算3オーバー。ジョンソンとの差を2打に縮め、表情こそ変えなかったが、静かなガッツポーズで闘志を表した。

 パトロン達の拍手でタイガーの追い上げを感じ取ったジョンソンだが、これに動じない。きっちりと自分のプレーを続け、16番パー3では右2メートルにピタリとつけてバーディ。通算イーブンパーとし、タイガーとの差を再び3打に広げる。

 タイガーは14番で4メートルのバーディチャンスを決められず、迎えた勝負どころの15番パー5。右ラフから2オンを狙ったショットは、わずかにグリーンに届かず池に吸い込まれてしまった。バーディ必須のこのホールをパーにしてしまったことで追い上げムードに水がさされた。

 ジョンソンは優勝がちらついてプレッシャーのかかる17番をボギーとしたものの、18番をパーで切り抜け、タイガーを待つ。タイガーは17番で最高のショットが風のいたずらで手前のバンカーに落ち、パーを拾うのがやっと。18番でもバーディが奪えず通算3オーバーどまり。3アンダー69をマークし、通算1オーバーのジョンソンに2打及ばず、レティーフ・グーセン、ローリー・サバティーニの南ア勢と並ぶ2位タイに終わった。

「11番でクラブを(木に当てて)折ってしまってから今ひとつだった」と、苦笑しながら18ホールを振り返ったタイガー。圧倒的に有利といわれた最終日の追い上げに失敗し、今大会5度目の優勝はならなかった。一方、ツアー2勝目がビッグタイトルとなったジョンソンは「集中するとパットがよく入った」と、重圧の中での集中力を勝因に挙げた。

 結局、首位でスタートしたアップルビーは通算5オーバー7位タイ。ディフェンディング・チャンピオンのフィル・ミケルソン(米)は4日間アンダーパーがないまま、通算11オーバー24位タイとふるわなかった。

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