J.バード首位タイ浮上、田中は35位タイ
USPGAツアー
腰の手術を乗り越えたジョナサン・バード(米)が堅実なゴルフで首位タイに浮上した。
フルエントリーとしての今季米ツアー最終戦となるクライスラー選手権はフロリダ州パームハーバーのウェスティン・インスブルックGRを舞台に現地時間の29日、第2ラウンドを行い、初日7位のバードが2日連続の5アンダー66をマークし通算10アンダーでジェフ・スルーマン(米)と並びトップに立った。
02年に1勝を挙げ、将来を嘱望されたバードだったが、持病の腰の状態が悪化し03年は未勝に終わった。そして今年2月、意を決して腰の手術を受けてから新境地を開拓。術後は6週間ツアーをお休みするブランクに見舞われながら、7月のB.C.オープンで念願のツアー2勝目の快挙を達成した。
「今、生涯の中で一番いいゴルフができている」と童顔をほころばせたバードがもし今大会で優勝すれば、来週賞金ランク上位30人のみに出場が許されるザ・ツアー選手権への道が開けて来る。それだけにここで勝ってシーズンを最高の形で締めくくりたい。
一方初日『62』で飛び出したスルーマンだったが、この日はバーディチャンスでことごとくカップに嫌われ1つスコアを伸ばすに止まった。「うまく行く日もあれば、そうでない日もある。本当の決戦は週末だよ」と47歳のベテランは落ち着いて気持ちを切り替えた。
首位の2人にとって一番怖い存在は世界ランク1位のビジェイ・シン(フィジー)に違いない。「ビジェイが(上位に)来ても驚かない」と言うスルーマンも、この日2つスコアを伸ばし、通算8アンダーで2打差の3位タイに浮上したシンを警戒した。史上初の1,000万ドル(約11億円)プレーヤーを目指すシンがいつチャージをかけてくるのか? 上位陣にとって不気味な存在だ。
一方、苦戦を強いられているのがディフェンディング・チャンピオンのレティーフ・グーセン(南ア)で、この日は2つスコアを落とし、前日の23位タイから通算イーブンパーの58位タイに大きく後退。またマスターズチャンピオンのフィル・ミケルソン(米)も5オーバー76と大きくスコアを崩し予選落ち。「このコースは自分には難し過ぎた。グリーンの読みが悪かった。もっといいゴルフができず、ごめんなさいとしか言いようがない」と、ライダーカップ以降まったくいいところがないミケルソンはがっくり。米チーム敗戦の戦犯という不名誉な称号を返上できずにシーズンを終えそうだ。
日本勢は田中秀道が2バーディ、1ボギーの1アンダー70にスコアをまとめ、通算2アンダー35位タイ。ショットのキレは健在だが、パットが今ひとつ決まらず上位進出はならなかった。