トッププレーヤーを苦しめた、オークモントの難しさ

USPGAツアー


 優勝スコアが通算5オーバー。7,230ヤード、パー70でセッティングされたオークモントCC(ペンシルベニア州)で行われた、今年の全米オープン4日間の平均ストロークは、75.720。平均パット数は31.50で、今年のツアー平均30.11を大きく上回る。それほど、選手たちは苦しめられた。

 もちろん、元々難コースだったところに持ってきて、大会名物の深いラフと狭いフェアウェイ。さらに増設されたバンカーの総数は210個。しかもフェアウェイがリボンのようにうねり、ナイスショットも傾斜でラブで運ばれていく。

 が、ラフならまだいい。全英オープン並の1メートル近い高さに伸びたフェスキューは、万一逆目になってしまえば、真っすぐ打つとさらに深みにはまることもしばしばだ。また、ラフ以上に難しいバンカーは、チャーチ・ピュー(教会の椅子)を含めて、入れたらペナルティを覚悟しなければならない難しさ。あまりのサディスティックさに、ため息どころか毒づく選手も出る有様だった。

 優勝したアンヘル・カブレラ(アルゼンチン)は、このコースでただ一人、4日間で2回アンダーパーを叩き出した男。第1ラウンドと最終ラウンドに69で回った理由のひとつに、出場選手中2位(310.9ヤード)の飛距離と、フェアウェイキープ率48%、パーオン率65%の精度を誇るショットと、1ホール平均1.72のパットがあった。

 しかし、2位タイとなったタイガー・ウッズ(米)は、さらにこれを上回る。平均飛距離こそ302.1ヤードだが、フェアウェイキープ率55%、パーオン率68%。ただ、平均パット数のみ1.75とカブレラに劣るのは、ショットが絶好調ながらパットが入らなかった第3ラウンドのせいだろう。

 いずれにしても世界の名手が集結しても、こんな数字を弾き出す恐怖のコース。これぞオークモントの全米オープンなのかと、見ているだけでため息が出てきそうだ。

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