タイガー、直接対決で敗北、V.シン、世界ランク1位に!

USPGAツアー


 勝利の瞬間、ビジェイ・シン(フィジー)の顔に満面の笑みが浮かび、敗れたタイガー・ウッズ(米)は素直にそれを祝福した。

 264週連続で世界ランク1位の座に君臨していたタイガーが、ついにその座をシンに譲った。世界ランク1位と2位の最終組直接対決となった米ツアー、ドイツ銀行選手権最終日(現地時間6日、マサチューセッツ州ノートン、TPCボストン)は、シンの3打リードでスタート。前半、クラブを破損するトラブルにもめげず、3バーディ、2ボギーで通算12アンダーとしたタイガーに対し、シンはスコアを1打落とし1打差の接戦でバックナインに突入した。

 10番バーディのシンが2打差としたのも束の間、12番でタイガーがスーパーショットを見せる。グリーン手前ラフから3打目のロブショットを、カップの手前5メートルに落とし、ラインに乗せてそのままカップイン。通算13アンダーで再び1打差に迫る。次の13番でシンがボギーを叩き、ついに2人は首位並走。流れはタイガーに傾きかけたかに見えた。

 ところが、ここへ来て2番でのトラブルがジワジワとタイガーを苦しめる。岩を打ってクラブを破損した時に傷めた手首が「ずっと痛かった」と振り返るように、これがショットに影響。この流れを自ら手放してしまう。勝負どころとなった14番でティーショットを左ラフに入れ、第2打はグリーンに乗せただけ。約3メートルのパーパットが入らずボギー。同じような距離を沈めてパーセーブしたシンに、再び首位の座を譲った。

 こうなるとシンの独壇場だ。15番で約1メートルのバーディパットを決めて通算14アンダー。バーディが取れないタイガーをよそに17番ではダメ押しの6メートルを沈めて通算15アンダーとした。そして共にバーディの18番も含めて通算16アンダー。3打差の圧勝で、ライバルの目の前で今季6勝目を飾った。

 同時にこれはシンにとって念願の瞬間。タイガーを世界ランク1位から引きずりおろし、自らがそれに取って代わり「素晴らしい。祝福されるのを待てないよ」と、顔をくしゃくしゃにして歓喜した。対照的にタイガーは「僕はよくやったよ」と264週連続で1位の座を守ったことを自ら讃えたに止まった。

 最終組が激しいデッドヒートを演じているなか、7打差5位タイからスタートしたディフェンディング・チャンピオンのアダム・スコット(豪)が、7バーディ、1ボギーの猛チャージ。通算13アンダーとして、タイガーと並ぶ2位タイに滑り込んだ。

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