A.スコット、劇的優勝でマスターズへ弾み
USPGAツアー
約15メートルの長いパーパットがカップに吸い込まれると、アダム・スコット(豪)がタイガー・ウッズ(米)ばりのガッツポーズを見せる。マスターズ前哨戦最終ホールのサバイバルを切り抜けた瞬間だ。
米ツアーのシェル・ヒューストン・オープンは現地時間1日、テキサス州ハンブルのレッドストーンGCトーナメントCでサスペンデッドとなった第3ラウンドの残りと最終ラウンドを行い、共に2位タイでスタートしたディフェンディング・チャンピオンのスチュアート・アップルビー(豪)が後輩のスコットと激突。最終ラウンドを6バーディ、ノーボギーの66で通算17アンダーとしたスコットが、1打リードで最終ホールを迎えた。
ところがスコットは、このティーショットを左の池に入れ呆然と立ちすくむ。何しろ04年のザ・プレーヤーズ選手権の最終日最終ホールを2打差首位で迎えながら、第2打を池にぶち込み何とかボギーで上がって初優勝した“前科”の持ち主。「もちろん、あの時のことは頭に浮かんだよ」。
これを見たアップルビーのティーショットはバンカーへ。逆転連覇を狙ったが、第2打を池に入れ万事休す。対照的にドロップして打ったスコットは、3打目をグリーンに乗せ、意地でロングパットをねじ込んでパーセーブ。ダブルボギーを叩いた先輩アップルビーとの差を3打に広げて、うれしい今季初優勝を挙げた。そして大一番直前にキッチリと勝利したことで、初のメジャータイトルに向けて明るい表情でオーガスタへと向かった。
第3ラウンドトップのブッバ・ワトソン(米)は、イーブンパー72で通算14アンダー2位タイ。昨季の欧州賞金王パドレイ・ハリントン(アイルランド)は、通算7アンダー24位タイだった。日本勢でただひとり出場していた今田竜二は、通算3オーバー69位タイに終わっている。