高速砲台グリーンでメジャー第3戦!
USLPGAツアー
ロレックスランキング(女子世界ランキング)No.1のロレーナ・オチョア(メキシコ)が、念願のメジャー初優勝に挑む。
現地時間28日、米女子ツアーメジャー第3戦、全米女子オープンがノースカロライナ州サザンパインズのパイン・ニードルズロッジ&GCで開幕する。オチョアはあと一歩のところで逃してきたメジャータイトルを全力で取りにいくが、先週プレーオフで今季3勝目を挙げたばかりとあって鼻息も荒い。カギはもちろんサンデーバックナイン。それまでにどれだけコースに対して自信をつけられるかに待望のメジャータイトルがかかっている。これまでクラブメーカーと契約をしていなかったが、10年来愛用しているピン社との契約が大詰めに入っていることもあり、精神的に安定している今こそチャンスだ。
殿堂入り選手たちも意欲満々。ディフェンディング・チャンピオンのアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)は、96年にここで初めて今大会が行われたときに優勝しており、コースへの自信は十分。ただ、今季は怪我のため2か月近く戦線離脱を余儀なくされた。復帰し2試合に出場したが、まだ不安を残している。だが、難コースには強いだけに、これ以上ない復活劇に向けて静かな闘志を燃やしているに違いない。
また、01年に同コースで2度目に大会が行われた時の勝者、カリー・ウェブ(豪)も今季未勝利とあって浮上のきっかけをつかもうと必死だ。2試合前のメジャー第2戦、マクドナルドLPGA選手権でも追い上げ及ばず2位。決して調子は悪くないのになぜか勝てない。昨年華々しく復活を飾っており、ロレックスランクNo.1の座をオチョアから奪うためにも勝利が必要になる。
一方、日本勢は3人が今大会に臨む。父、優氏の指導で不調から立ち直りつつある宮里藍は、練習ラウンドで難コースに笑顔をいっぱいにのぞかせて復調をアピールした。高い球で上から狙っていかないと球が止まらない高速の砲台グリーン対策に、ユーティリティの代わりに5W使用を決意。「今週のカギ」と言い切る秘密兵器で、メジャー攻略を狙っている。
昨年の賞金女王、大山志保と横峯さくらも参戦。どちらも初出場の大一番に目を輝かせている。大山は“大山タッチ”と、やっかみと皮肉を少々込めてプロ仲間から呼ばれる強気のパッティングが武器。しかし、練習ラウンドでも高速グリーンでこれを駆使し、何度もグリーンを飛び出して苦笑する場面が目立った。さすがに「強気のパットは封印ですね」と国内とは違う戦い方を肝に銘じて、メジャーでの大暴れを誓った。
横峯は騒がしい日本を脱出し、肩の力が抜けて笑顔が弾ける。父、良郎氏が参院選出馬を決めたため、今回は父抜きでのメジャー参戦。「心細いのと気楽なのの間ですね」と微妙な心境をのぞかせたが、ひとり立ちのチャンスを生かしたい。